思春期の子供の身長

思春期を過ぎたらもう伸びない!?思春期の子どもの身長を最大限に伸ばす方法

思春期は身長を伸ばすラストスパートの時期ともいわれています。なぜなら思春期を過ぎると成長ホルモンが急激に減少し、骨の成長をストップさせてしまうからなのです。
ではその大事なラストスパートとなる思春期をどのように過ごせばよいのでしょうか。気になりますよね?

 

そこで今回は思春期と身長の関係をふまえ、最終身長を少しでも伸ばせる思春期の過ごし方についてまとめてみました。これから思春期を迎えるお子さんをお持ちの方はぜひチェックしてみてください。

 

大人になると身長が伸びなくなるメカニズム

人間が一生のうちで最も身長が伸びる時期は出生してからの一年間です。この時期に大体25pほど伸び、1歳の誕生日を迎える頃には生まれた時の1.5倍の約75pになります。
5歳頃から思春期の前までは伸びは比較的穏やかになりますが、年に5,6pくらいは伸びていくものです。

 

子どもは小さく生まれてきて大人へと成長するわけですから、子どもの頃は身長が伸びるのは当たり前といえば当たり前です。逆にいうと成熟した大人になると身長が伸びなくなるというのも自然なことではあります。

 

では大人と子どもの身体のメカニズムはどう違うのでしょうか。

 

まず子どもの骨には「骨端線(こつたんせん)」という軟骨が骨の両側にあります。骨端線は骨の端にあるすき間のことで柔らかい軟骨でできています。この軟骨の細胞が増殖していくことで骨が成長し身長が伸びていきます。

 

子どもの頃の骨端線は柔らかく伸びやすいのでどんどん成長していきますが、その伸びも10〜13歳頃をピークに次第に小さくなっていきます。16歳頃になると徐々に成熟した大人の身体の状態に近づいてくるので、骨端線のすき間も閉じてきて身長の伸びも少なくなってきます。

 

大人になると身長が伸びなくなるのはこのような身体のメカニズムのためです。

 

 

思春期に身長が伸びるのはなぜ?

身長が最も伸びる時期は思春期(成長期)です。思春期はいつ頃訪れるのかというと男女差や個人差があるため一概には言えませんが、一般的には小学校高学年くらいから徐々に思春期を迎えるといわれています。

 

この時期の成長には様々なホルモンが重要な役割を果たしています。中でも身長を伸ばすために最も重要なのは下垂体から分泌される「成長ホルモン」です。思春期にはこの成長ホルモンが最も多く分泌されるようになってきます。

 

分泌された成長ホルモンは血液によって肝臓に運ばれ(ソフトメジンC)という成長因子を作ります。それが骨まで届けられると、軟骨細胞の増殖を促し骨の成長を効果的に促進させます。そのため思春期には最も身長が伸びやすいのです。

 

さらに思春期には脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されはじめます。このホルモンが男性ホルモン、女性ホルモンの分泌を促し、思春期に男女の身体の特徴的な変化をもたらします。

 

また性腺刺激ホルモンには骨を急速に成長させ、骨端線を閉じさせ大人の硬い骨にしていくという働きもあります。この性ホルモンの分泌が増えると同時に成長ホルモンの分泌も促され、相乗効果で成長の度合いを加速させていきます。思春期の子どもの身長が最も伸びやすくなるのはこのようなホルモン分泌が活発になるためなのです。

 

 

思春期が始まる時期が最終身長に影響するって本当?

思春期が過ぎると、成長ホルモンの分泌量が減り、次第に身長は伸びにくくなるのは前にも述べた通りです。この頃になると身体が大人へと成熟し、骨端線も閉じていきます。
最終身長が決まっていくのはそのためです。

 

思春期が始まる時期には個人差があり、正常な範囲内の男子では13歳から15歳、女子では9歳から16歳の間で思春期を迎えるといわれています。思春期が過ぎると身長の伸びは急激に低下していくため、思春期を迎える時期が遅い方が最終身長は大きくなると考えてよいでしょう。

 

男女差でいうと全体的に女子の方が早熟のため、思春期も男子より早めに迎える傾向にあります。女子より遅い時期に思春期を迎える男子の方が最終身長が高くなるのはそのためです。

 

つまり、最終身長を伸ばすには思春期の始まる時期が最も重要なポイントといえます。

 

 

どのような思春期を過ごすべきか

思春期が始まる時期には個人差があり、通常時期をずらしたりすることはできません。では、お子さんが思春期を迎えた場合、少しでも最終身長を伸ばすためにはどのような思春期を過ごせばよいのでしょうか?以下にまとめてみましたのでチェックしてみてください。

 

身長と睡眠

成長ホルモンと睡眠の関係には深いものがあります。ことわざにある「寝る子は育つ」は科学的にも証明されているのは有名な話です。

 

成長ホルモンは身長を伸ばすにも最も重要なホルモンです。他にも、筋肉を発達させたり代謝コントロールをアップさせるなど様々な働きをしています。

 

この成長ホルモンが最も多く分泌されるのが実は睡眠時なのです。特に小・中学生では9時間、高校生では8時間程度の十分な睡眠の確保が大切です。現在の子どもたちは塾や習い事などで忙しい、またはゲームなどに時間を多く使うので睡眠時間は短い傾向にあります。
更にいうと成長ホルモンは21時頃に最も多く分泌されます。現代の生活ではその時間に子どもを寝かせることは難しいかもしれませんが、できるだけ早い時間に就寝する習慣は大切です。

 

また塾や習い事から帰宅後、食事を食べてすぐに就寝してしまったり、寝る前に間食などをすると胃の中に消化物が残り、良質な睡眠がとれなくなります。この睡眠の質と子どもの成長には大きな関りがあるため、清潔な寝具でぐっすり眠れる環境を整えるなど睡眠の質を高める工夫や習慣も大切になってきます。

 

このように身長の伸びには睡眠は欠かせません。良質な睡眠に加えて早寝早起きなどの規則正しい生活も心がけましょう。ゲームにはまって昼夜逆転の生活を送っている子どもも多くいます。このような場合にはルールを決めるなど家庭でしっかり管理していくことが必要です。

 

身長と栄養

身長を伸ばす栄養素といえば、カルシウムやタンパク質です。これら二つの栄養素は体の様々な細胞を作っているものなので、当然これらが不足すると身長の伸びにも大きく影響します。しかしそればかりを摂取していればいいというものではなくバランスのよい栄養を食事から摂取していくことが大切です。

 

イメージは筋肉などの人の体の50%をつくるタンパク質、骨が作られるためには必須のカルシウム。またそれらの栄養が体にしっかり吸収されるようサポートする役目のある亜鉛、マクネシウム、ビタミンDを毎日バランスよく摂取することが大切です。

 

タンパク質は卵やお肉から摂取できます。またカルシウムは牛乳やにぼしなどから効率的に摂取しましょう。そのままだと食べない子どもも多いので必要があれば調理の仕方も工夫が必要です。時間がなく難しい時には手軽に摂取できるのはサプリメントです。この場合は、あくまで食事のサブ的なものとしえ捉え、摂り過ぎには注意しましょう。

 

成長ホルモンを形成したり、カルシウムとの合成に必須な亜鉛は牡蠣、卵の黄身、海苔、納豆などから摂取できます。

 

カルシウムの吸収をサポートするマグネシウムは豆腐や魚介類から摂取することができます。カルシウムが2マグネシウムが1の割合で摂取するといいでしょう。

 

マグネシウム同様カルシウムの吸収をサポートするビタミンDは、魚介類や干シイタケから摂取できます。また紫外線に当たるだけでも体内で生成できる特殊なビタミンです。

 

身長と運動

運動をすれば身長が伸びるわけではありませんが、効率的に最大限身長を伸ばすにはやはり適度な運動は欠かせません。体を動かすことで食欲も増し必要な栄養素を食事からきちんと摂取できるようになります。

 

また運動したことによる心地よい疲労感は、良質な睡眠にもつながり、生活習慣病からくる低身長を防ぐことにもなります。

 

しかし運動といっても好きな動きばかりをやっていても効率的ではありません。一部の筋肉のみに負荷がかかってしまうような運動や、体力の消耗が激しく、憔悴しきってしまうような運動はかえって体を痛めるなどの悪影響を及ぼす場合もあります。

 

ではどんな運動をすればよいのでしょうか。例えばバスケットやバレーボール、ジャンプなどをすると身長が伸びると聞いたことがありませんか?また最近では身長が伸びるストレッチやエクササイズなども紹介されていることがあります。しかし残念ながらこれらに医学的な根拠はなく、直接身長の伸びに効果があるわけではないようです。

 

つまり適度な運動とは、部屋にこもってゲームばかりするのではなく外に出て体を動かす、学校の体育の授業にきちんと参加する、休日には家族で公園に遊びにいくなど、特別なスポーツをしなくとも生活の中に取り入れられやすく実践しやすいことを重ねていけばいいのではないかと思います。

 

身長とストレス

睡眠、栄養素、運動の他に身長を伸ばすために大切なのは、子どもに過渡なストレスを与えないことです。

 

精神的にリラックスすることで、子どもも安心して生活できます。必要以上に厳しいしつけや運動が大事だからといって強制的にやらせているのでは、運動をますます嫌いになるのは目に見えていますし、無理に食事をとらせても子どもはますます食べなくなってしまうでしょう。

 

そうなると子どものために一生懸命努力している親御さんも子どももお互いに疲れてしまい悪循環に陥りかねません。

 

お互いが快適に過ごせる、ストレスの少ない状態を作っていけると理想です。

 

また子どもは親の愛情を求めるものです。これが極端に不足していたり、虐待などの愛情不足の状態を長期間経験した子どもは、身長の伸びが明らかに低下するようです。

 

子どもにストレスを与えないために親御さんが心がけることは、お子さんが快適に暮らせる生活環境を整え、褒める、抱きしめるなど子どもを認め愛情表現を示していくことが大切です。

 

思春期早発症について

ここでは「思春期早発症」について少し触れておきます。

 

稀に思春期を迎える年齢よりも早い段階で思春期を迎えてしまう子どもがいます。そのような子どもには、「思春期早発症」を考えみてもいいでしょう。

 

思春期早発症とは、女子であれば胸のふくらみがやけに早熟である、男子であれば声変わりが早いなど、一般的な年齢より早い段階での成長が見られます。

 

もしも今後の成長において支障が出てくる可能性がある場合には、思春期を遅らせる治療を行うこともあります。

 

心当たりがあれば一度医師に診てもらうことをおすすめします。

 

まとめ

子どもの身長が伸びる最終段階は思春期にあります。この時期に規則正しい生活を送らせることは子どもにとっても子どもの成長にとっても重要です。

 

今回は身長を伸ばすために必要な成長ホルモンを正常に形成するためにはどのような思春期をすごせばよいのかを中心にまとめてみました。特に目新しいことも、身長を伸ばすための画期的な方法もありません。日々コツコツと規則正しい生活を送っていくことこそが最も大切なのではないかと思います。

 

思春期には多感になり子どもの扱いも難しくなってきます。その時期に親御さんが毅然とした態度で子どもと向き合うことができれば、子どもは安心して成長できるものです。
今後のお子さんの健やかな成長を願っています。